【プロが解説】毒親を入所させるなら介護医療院が最適!その3つの理由とは?

毒親を入所させるなら介護医療院が最適毒親

「毒親の介護」恐ろしい響きですよね。

毒親育ちの皆さんが一番考えたくないことかもしれません。

「毒親」と「介護」は私の専門分野です。

なぜなら私は正真正銘の毒親育ちです。

そして介護分野で20年働いています。

20年分のデータが詰まってますよ。

毒親の老後、介護なんてしなくていい!理由と方法を解説!(←こちらもどうぞ!)

この記事を読むと、

毒親に介護が必要になった場合、どの施設に入所させたら一番家族が関わらなくても良いかと、その理由がわかります。

毒親の介護はしたくない…

早速本題です。

毒親を施設に入所させるなら「介護医療院」が一番良いです。

その理由を3つに分けて解説していきます。

第一の理由:最期まで入所していられるから

大前提として毒親を施設に入所させることができたら、できるだけ関わりたくないですよね。

毒親となかなか離れられなかった人は、やっと離れられる訳ですから。

それなら、せっかく入所したのに3ヵ月で施設を出なければならない、という状況は避けたいわけです。

しかし、介護老人保健施設という種類の施設を選んでしまうと、3ヵ月で施設を出なければならない状況が起きる可能性があるのです。

介護老人保健施設は病院と在宅(家での生活)との中間施設であると位置づけられています。

 病院に入院して退院後まっすぐ自宅に帰るには不安がある人が入所し、ある程度安定した病状でリハビリを行い、自宅に帰ることを目的としている施設なのです。

ここが問題です。

入所や退所には必ず家族の関与が必要になります。

入所や退所が多くなると、必然的に家族が関わらなければならない回数が増えるのです。

毒親のためにそこまで労力をかけるのはイヤですよね。

その点、介護医療院は入所したら、要支援状態まで回復しない限りは最期まで入所し続けることができるようになっています。

介護医療院は看取りの体制が標準装備されているので、家族が望めば最期まで施設で過ごす事ができるのです。

第二の理由:医療体制が標準装備されているから

介護医療院は2018年に新設された介護保険施設です。

ざっくり簡単に言うと、病院から介護施設になったところが多い施設なのです。

元病院という事で、介護医療院には医師と看護師が常駐しています。

私が思うに、この「医療体制がある」事が、毒親育ちにとって最大のメリットとなり得ると思うのです。

なぜなら、施設で対応できる範囲の体調不良は施設内で対応してくれるので、他の医療機関を受診する必要が少ないのです。

例えば有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などは医師と看護師が常駐していることはあまりありません。(クリニックに併設されていることはあります)

となると定期的な通院に家族が同行しなければならないことになりかねません。

ヘルパーさんが通院介助をしてくれる可能性もありますが、有料老人ホーム等の対応は地域差や事業所によって差があるのが実情です。

もし、病状等の理由によって有料老人ホーム等に入所しなければならない時は、定期受診や急変時の医療機関受診の対応をどうするのかをしっかり確認して入居先を選ぶことをお勧めします。

特別養護老人ホームにも注意が必要

入所期間に定めがなく、最期まで入所していられるという印象がある特別養護老人ホームも、毒親育ち的には少し注意が必要です。

なぜなら特別養護老人ホームは医師が常勤ではなく、嘱託医(例えばどこかのクリニックの医師に嘱託でお願いしている)のみなのです。

また、看護師はいますが、配置されている人数が少なく、夜間はいないことが多いです。

なので、特別養護老人ホームに入所しても、定期の受診や体調不良時の受診に家族が同行しなければならないことが多々あるのです。

月1回の定期の受診に毎回同行するのは避けたいですよね。

せっかく施設に入所させたのに、毎月1回は会うなんて・・・。

第三の理由:行事が少ないから

先ほども書きましたが、介護医療院は元々病院から施設になったところが多いです。

元々介護施設でやってきたところと違い、元病院なので行事があまり行われていません。

そこが毒親育ちにはありがたいところです。

夏祭りや敬老会、クリスマス会など、事あるごとに会を設けて行事を行っているような施設だと、参加しなくてはならなくなります

基本的に介護保険施設には地域との交流をするように、との規定があるので、そこは介護医療院も例外ではありません。

しかし、家族参加型のものでなければ問題ないですからね。

行事が少ないに越したことはないと思います。

以上、毒親を入所させるなら介護医療院が最適である3つの理由をお伝えしました。

もちろん、毒親の病状や状態によっては、希望の施設に入所できないこともあります。

その場合でも、必ず家族の関わりがどの程度必要かを確認しましょう。

特に受診時に家族の同行が必要かどうかは必ず確認することをお勧めします。

毒親育ちにとっては「毒親と関わらなくても良い」事を基準に施設選びをする必要があります。

施設選びの際には是非参考にしていただければ幸いです。

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