この記事を読んでいるということは、あなたは毒親育ちなのではないですか?
なんでこんな親のもとに産まれちゃったんだろう・・・って思いますよね。
心無い言葉を投げつけられ続けて、辛いですよね。
心中お察しします。
いつか変わる時が来るかな?
そう思いたい気持ちはわかります。
ここで断言します。
「いつか変わる時」は一生来ません。
待つだけムダです。
もう待たないでください。
私は介護分野で20年働いています。
要介護者のご家族のお話を聞いたり相談に乗ったりするのが仕事です。
そして、私自身が毒親育ちです。
そんな私の経験からお話しすると、毒親は最期まで毒親です。
毒親が施設に入所していれば、その子供たちが自ら進んで面会に来ることはありません。
逆に認知症になり、怒りやすくなって暴れていても、子供たちの面会が途絶えない人は、少なくとも毒親ではなかった方なのです。
毒親はなぜ死ぬまで毒親なのか
毒親が最期まで毒親な理由、それは
『自分が毒親だなんて思ってないから』です。
ほんとに思ってない。
むしろ自分を毒親だと言う子供がおかしいと思っている。
これがどういう事かわかりますか?
一生まともなコミュニケーションが成り立たない、という事です。
どんなにあなたが毒親の影響で今まで辛い思いをしたかを、どんなに訴えたとしても、毒親には全く理解されない。
理解できないのです。
同じ人間同士が、同じ言語で話すので、一見コミュニケーションが取れているように思えるのですが、実は全然わかっていない。
ということは、そう、相手は宇宙人と同じような存在なのです。
理解してもらえないなら、どうするか
相手は宇宙人なのですから、あなたの現在まで続く心の痛みなどを話して共感を得ようとするだけムダなのはお分かり頂けますよね。
それなら、あなたは何をするべきか。
そう、自分の幸せを考えるのです。
この流れは至極当たり前なのですが、毒親育ちには難しかったりします。
自分が幸せになってもいいと心の底から思える?
冒頭にも書きましたが、毒親育ちは自尊心が低い人が多いです。
自分を尊重するのが難しい。
目の前に幸せになるカードと不幸になるカードが置いてあって、どちらでも選択できるとしましょう。
普通なら誰でも幸せになるカードを選びます。
当然です。
でも、毒親育ちはなぜかまっすぐに幸せになるカードを選ぶことができない人が多い。
無意識のうちに幸せから遠くなる方を選んでしまいがちなのです。
これってすごく大きな問題なのです。
自分が幸せになると“毒親の子育てが間違っていなかった”ことになる?
毒親育ちが無意識に幸せから遠のく理由は、“自分が不幸になることで、毒親の子育てが間違っていた事を証明したいから”なのです。
無意識に、そう思ってしまっている。
でも、これは本当に大変なことです。
毒親の毒を証明するために自分自身を不幸にするなんてとんでもない!
あなたは自分を犠牲にする必要などないのです。
もう充分、毒親の犠牲になってきたじゃないですか。
もうやめましょう。
あなたはもっと大切な存在なのです。
物理的に毒親から離れられるならそれが一番良い
自分を幸せにするために、一番良いのは毒親から物理的に離れてしまう事です。
連絡も取らず、物理的にも会えない距離まで離れたら、最も自分を守りやすい環境ですよね。
それに毒親から離れて暮らせること自体がとっても幸せなことです。
あなたは1つ大きな幸せを手にできたことになります。
そこから改めて考えましょう。
親の目も声も気にせず、自分に集中して、どんな人生を生きたいのか考えるのです。
そして自分が望む方向に少しずつでも毎日進んでみましょう。
自分のための人生が始まるのを実感できるでしょう。
毒親から離れられない場合の対処法
この記事を読んで下さっているのが大人とは限りません。
未成年で親元から離れられない場合はどうしたらよいのでしょう。
毎日顔を合わせなければならないですよね。
大嫌いな毒親に育ててもらわなければならない状況なのはとても辛い。
そんな時、一番大事なのは
自分の目の前にいる、この人は毒親である
と、しっかり自分の中で認識することです。
悲しい気持ちはわかります。
なんで自分ばっかりこんな辛い目に遭わなければならないのかと
周りの友達がうらやましくなる気持ちもよくわかります。
だからこそ、自分の親は毒親なのだとしっかり認識しなければならない。
毒親がいくらあなたの傷つくような事を言っても、それは事実ではありません。
毒親が言っていることは間違いだらけです。
子供と親が、売り言葉に買い言葉で喧嘩になって、親がひどい事を言っているとしたら
親が未熟なんですよ。
もし、あなたが精神的に完全につぶれていなくて、大学進学や就職ができる状態ならば是非親元を離れてください。
まだその年齢ではないのなら、自分を守りながら勉強して、将来親元を離れる方向で進んでいきましょう。
毒親は、本当に死ぬまで毒親なのです。
早く離れるにこしたことはありません。
大人になっても離れられない状況なら
現在あなたが大人であっても、様々な事情で毒親から離れられない場合も多くある事を理解しています。
その場合でも、しっかり相手が毒親であることを認識しましょう。
そして、あなたはもう親の愛などなくても生きていける、大人であることを理解しましょう。
事情があってそばにいるだけ。
でももう、毒親から愛させることを望んでいた小さなあなたではありません。
もうあなたは“毒親の子供”ではないのです。
毒親なんか関係なく生きられる大人です。
大人になっちゃえばこっちのもんです。
今は離れられなくても、必ず離れられる時が来ます。
毒親は一生毒親。離れるに越したことはありませんよ。