“成人してからも毒親と関わっているヤツは馬鹿だ”、という意見を目にすると、
“毒親に育てられるという事がどういう事か全くわかっていないな”と感じます。
この記事では毒親に育てられると、なぜ人生がめちゃくちゃになるのか、その理由をお伝えしたいと思います。
例えばあなたの彼氏、彼女が毒親育ちなのかもしれません。
毒親育ちは往々にして人間関係の確立が難しい事が多いです。
そんな毒親育ちを彼氏、彼女にお持ちの方は関係性がうまくいかずに悩んでしまう事でしょう。
また、毒親って何?とピンとこないくらい安全な親御さんに育てられた方、教育関係や福祉関係のお仕事をされている方にも是非読んで頂きたいです。
この記事を読むことで、毒親に育てられた人がどんな状態で生きているのかが分かって頂けると思います。
結論からお話しすると、
毒親に育てられるとまともに学校に行ったり、仕事をしたりする能力が育たないかそれをするパワーがない為にちゃんとした社会生活を送ることが難しい、です。
では、その理由を解説します。
毒親についてもっと知りたい方はこちらをどうぞ。
毒親に育てられるとはどういうことなのか
多くの場合、毒親から生まれてから、毒親との関係がスタートします。
自分では何もできない赤ちゃんの時から、育ててくれる人が毒親なのです。
身体的虐待やネグレクトがある毒親であれば、悲しい事ですが赤ちゃんの生命維持すらとても危険な状態なのです。
それくらい、自分という人間が何者かわからない時点から、毒親の影響を受けて育つのです。
幼少期は狭い世界で生きていますよね。世の中のことなどまだわからない。
親の言う事がすべてのような世界で生きています。
その時点から間違ったメッセージを受け続けるのです。
子供は徐々に成長していきます。
それでも毎日毒親からの間違ったメッセージを受け続けるんです。
毒親の発するメッセージには決定的な共通点があります。
「愛がない」ということです。
愛のないサインを毎日毎日送られながら、子供は生きていきます。
健全な親子関係が形成された場合は、その関係の中から子供は「自己肯定感」や「自尊心」というものを獲得していくことができます。
しかし毒親育ちには自分を尊重するという基礎を作る機会がまったくないのです。
自尊心が育たないまま大人になるとどうなるか
自尊心がない人というのはまず集団の中で生活することが大変です。
なぜなら「ダメな自分」と「良い他人」という思考で生きているからです。
自分以外の人は良しとされるが、自分は全てダメである、と思って生きているのです。
自分だけ何をしてもダメだと思っているのに、集団で生活することはとても苦痛です。
自尊心が育っていない人が1日学校や会社で過ごすには普通の人以上のパワーが必要なのです。
そして、そのパワー自体が毒親育ちは枯渇している。
なぜなら頑張る力というのは愛情や安心、楽しさなどが根源だから。
毒親育ちはパワーを生む出す油田がないんです。
それなのに普通の生活をするために普通の人よりパワーを使うんです。
その結果は想像できますよね。
パワーが尽きる。
もう動けない。
学校や会社に行けない…となってしまうのです。
自活する力を養う前に枯渇してしまう
就職するまでパワーが保てたならラッキーですが、それ以前にパワーが切れてしまう事が多いのです。
ある日突然、学校に来なくなった子がクラスにいませんでしたか?
そこで、冒頭でお話しした“成人してからも毒親と関わっているヤツは馬鹿だ”という発言です。
なぜ成人してからも毒親と関わっているのか。
自活できるまでパワーを保てなかったんです。
ある程度勉強して、就職するところまでパワーが枯渇せず過ごす事ができた人や、更にその過程で良いパートナーと出会えた人は本当にラッキーだと思います。
みんなそこまで行くことができれば、毒親から本当に開放されることができるのですが、そうは行かないのが現実なのです。
息を切らして全力で頑張ったとしても「普通の生活」にたどりつけない。
それが毒親によって人生がめちゃくちゃになるということです。
毒親育ちが幸せに生きることがどれだけ難しいか、理解していただけましたでしょうか。
毒親育ちの人の周囲にいる方へ
もしあなたが毒親育ちの人の友達や同僚など身近にいる場合、毒親育ちの人は今こうして存在しているだけでとても頑張っているのだと理解してあげてください。
また、あなたの負担にならない程度に手伝ったり、助けたりして下さるととてもありがたいです。
挨拶してくれるだけでも助けになります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。