近頃は子供の花粉症が増えているそうです。
子供がこれからの長い人生、毎年春に辛い症状が出るのはかわいそうだ、と根本的な治療として注目されている舌下免疫療法を試してみようか悩んでいる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえネットで舌下免疫療法について調べたけど、治療期間が3~5年と長いし、副作用も気になる…。費用もどのくらいかかるんだろう?そもそもうちの子まだ小学生だけど、舌下免疫療法できるのかな?
といった疑問に、小学生の息子と一緒にシダキュアによる舌下免疫療法の治療を始めて9か月目の私がお答えします。
結論からお話しすると
- 医療費は各自治体の医療費助成による
- 治療開始初期、増量期はちょっと注意が必要だった。
- 服用する前後2時間は激しい運動と入浴はできない(なるべく朝の起床後すぐの服用を推奨)
- 習慣化しちゃったら、続けることはわりと余裕そう
です。
一つずつ解説します。
医療費は各自治体の医療費助成による
これはそのままなのですが、年齢の範囲など少しずつ違うかもしれませんが、多くの自治体で子供の医療費の助成制度がありますよね。
シダキュアでの舌下免疫療法も医療保険適用なので医療費助成の対象です。
なので例えば普段お子様が風邪をひいて受診した時に医療費が無料なら、舌下免疫療法の医療費も無料です。治療を始める前にスギ花粉に対してのアレルギーがあることを証明するために血液検査を行いますが、その時も特に検査料だけ費用が発生する、ということもありませんでした。
治療開始初期、増量期はちょっと注意が必要だった
シダキュアによる舌下免疫療法を開始して1~7日目は2.000JAU錠を服用し、8日目から5.000JAU錠に増量します。
2.000JAU錠を服用している開始1週間未満の間、息子に副作用の有無を確認していましたが、特に問題はないようでした。
よくある副作用としては
・口の中の腫れ、かゆみ、不快感、異常感
・喉のかゆみ、不快感、刺激感
・耳のかゆみ
・頭痛
などがあり、通常何もしなくても治るそうです。
ちなみに私は服用3日目から耳のかゆみがありました。服用時10分くらい持続して、その後は消えるので日常生活には全く問題ないレベルでした。
2.000JAUを服用し終わると、一度受診し5.000JAUを処方してもらいます。
そして5.000JAU服用初日、親子で頭痛に襲われました。
その日の日中は2人で昼寝状態となりました。
次の日は息子が所属しているスポーツ少年団の遠征があったのでどうしようかと思いましたが、当日は頭痛はなく、何とか遠征には参加しました。私も同行したのですが、ほんとに体調大丈夫?と1日中心配でした。
なので、なるべく学校のイベントや習い事のない日に増量期を迎えられるように、逆算して治療を始める日を決めることをお勧めします。
服用する前後2時間は激しい運動と入浴はできない(なるべく朝の起床後すぐの服用を推奨)
服用する前後2時間は激しい運動、飲酒、入浴はしないこととなっていますが、小学生の場合飲酒はしないので、気をつけるのは激しい運動と入浴です。
医師からはなるべく朝の起床後すぐに服用することを勧められます。
「激しい運動と入浴を避けるなら、お風呂に入って2時間後の寝る前の服用でもいいんじゃないの?」と考えるかもしれませんが、薬の服用後30分は特に注意して様子を観なければならないことになっている為、寝てしまうと異変の気づきにくいことや、もし何かあっても夜より日中の方が対応しやすいこともあり、起床後すぐの服用の方が良いと思っています。
小学生の場合、服用して2時間後には学校に登校しているわけですから、学校にも舌下免疫療法を行っていることを伝えた良いと思います。
担任の先生に伝えましょう。そこから保健室の先生にも伝わり、もしもの時の対応について先生たちの間でも共有してくれます。
ちなみに息子は6時ごろ起床し舌下錠を服用し、学校には遅刻ギリギリの時間に登校していたのですが、ある日「早く学校に行って友達と遊びたい」と言い出しました。早く学校に行って走り回って遊ぶために、5時に一度起床し薬を服用し、また6時まで寝ることを提案してきました。5時に起きられるかな?と半信半疑で翌朝5時に声をかけると、不機嫌になることなくしっかり1分間舌下錠を保持して飲み込み、また寝ていました(母はその後寝ている本人の様子をしっかり観察していなければなりませんが)。 自分の目的のためなら子供も頑張るものですねw
習慣化しちゃったら、続けることはわりと余裕そう
現在、治療を始めてまだ1年も経ちませんが、舌下錠を服用することは生活の一部となり、特に面倒にも感じていません。このまま息子が中学校に入るまで治療が続いたとしても、やっていけるかな、と思っています。
治療の一番のメリットは、春が来ることを考えるとイヤな気分になっていたのが、治療を始めると「来年の春はどのくらい効果が出るかな?」と何だか楽しみになることです。
治療を検討している親御さんの参考になれば幸いです。
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