毒親育ちもある程度の年齢までくると、毒親の老後について考えることがあると思います。
または今現在若い方でも、現状が辛くて毒親が早く年をとって弱ってくれたら…と想像しちゃったりするのではないでしょうか。
自分を苦しめ続けた毒親を介護したいと思いますか?
「毒親の老後の面倒なんて見る筋合いないわ!」
と思っている毒親育ちの方が多いのではないでしょうか。
このページを読むと、毒親の介護をしなくていい理由と、実際に自分が毒親を介護することを回避する方法がわかります。
ちなみにこの記事を書いている私自身、毒親育ちです。
そして現在、介護施設のケアマネジャーをしています。
毒親の老後、介護をしなくてもいい理由
世間的に“親の老後の面倒は子供が見て当然”という風潮があるように感じるかもしれません。
しかし、結論としては毒親の介護は、必ずしも子供がしなければならないわけではありません。
第八百七十七条 直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
という民法での規定はあります。
これは親が、経済的にまだ自立できない子供を扶養する義務を主に表しています。
逆に、子供が親を扶養するのは、子供の生活に余力があるならね、という程度です。
つまり、経済的な理由などで親の介護ができないならば、どうしても介護しなければならないという事はないのです。
毒親にも介護保険制度は使えるのです
日本には介護保険制度という制度があります。
10代、20代の方にはピンと来ないかもしれませんが、40歳になると介護保険料を納めることになっているので40歳以上の方はわかると思います。
介護保険法でも国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設けると明記されており、介護は家族だけで背負う必要はないのです。
毒親が要介護状態になったらあなたが介護するのではなく介護保険のサービスを利用すればよいのです。
毒親の介護をしないで済む方法
介護保険は介護の必要な度合いに応じて要介護度が5段階で分類されており、段階に応じて介護保険のサービスを使える量も違ってきますが、自分が介護をしなくていい状態にするのは毒親を施設に入所させることが一番です。
施設に入所させてしまえばあとは基本的に利用料さえちゃんと支払っていれば、家族が介護する必要はありません。
なので毒親の年金等で支払いができるのならば、子供にかかる負担はほとんどありません。
また、施設に入所させることに負い目を感じる必要はありません。
施設の職員はプロの集団ですし、何年も、何百人もの介護をしてきたノウハウが貯まっています。
家族がする介護よりも良い介護を受けさせているのだ、と思えばいいのです。
更に、 面会に行かなくては、と義務感を感じる必要はありません。
どうしても必要な時は施設側から家族に連絡がいきます。その時だけ仕方なく施設に行く感じで全然問題ありません。
気になるなら、施設の相談員やケアマネジャーに事情を話してしまえばよいのです。
「毒親に苦しめられてきたので、できるだけ顔を合わせたくない」と話しましょう。理解して、協力してもらえると思います。
以上の話をまとめると
・毒親を介護しなくても法律に違反していない。
・介護保険制度を利用する。
・施設に入所させる。
でした。
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